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手湿疹

手湿疹(異汗性湿疹)とは

手湿疹(異汗性湿疹)とは、汗をかきやすい方(多汗症)に見受けられ、手のひらや足の裏、指の間に起こるブツブツ・水膨れといった皮膚疾患です。1〜2mm程度の小さな水膨れが形成され、しばしば痒みや痛みを伴うことが特徴です。異汗性湿疹は多くの場合、その発症原因を特定することが困難です。汗を多くかくことが症状の一因と考えられており、温度の上昇や身体活動の増加によって汗をかくことが、小さな水膨れの形成を促しているかもしれません。また、春から夏にかけて汗をかきやすい季節に発症しやすい傾向があります。

手湿疹の原因・メカニズム

手湿疹(異汗性湿疹)の原因

異汗性湿疹の原因は完全には明らかにされていませんが、汗との関連性が強く指摘されています。さらに、金属アレルギー、アトピー性皮膚炎、ストレス、避妊薬の使用、喫煙といった要因も異汗性湿疹の発症に関連しているという指摘もあります。金属アレルギーに関しては、歯の詰め物や身につけているアクセサリーからの金属が汗に反応して溶け出し、体内に吸収されることでアレルギー反応が引き起こされます。この吸収された金属が再び汗として体外に排出される際に、異汗性湿疹を引き起こすと考えられています。

手湿疹の症状

手湿疹(異汗性湿疹)の症状

異汗性湿疹の症状は、手のひらや足の裏、指の側面に1~2mm程度の小さな水ぶくれができることが特徴です。これらの水ぶくれは強いかゆみや赤み、痛みを伴います。症状は左右対称に出現することが多く、薄い皮が剥ける「汗疱」が進行すると、症状が拡大し水膨れが形成されます。通常、これらの症状は2〜3週間続き、最終的には皮膚の表層が剥がれ落ちて自然に治ります。しかし、異汗性湿疹は再発しやすい状態であり、何度も同じ症状を経験する方も一定数います。

手湿疹を予防し、悪化させないためには?

対策ポイント①:皮膚科を受診する

異汗性湿疹は水虫などの他の皮膚疾患と症状が似ています。そのため、自己診断で症状を把握するのは難しいです。異汗性湿疹が疑われる症状が見られた際には、すぐに皮膚科を受診することが重要です。早めに医師に診断を仰ぐことで、適切な治療計画を立てることができ、症状の悪化や長期化を防ぐことが可能です。

対策ポイント②:汗の管理を徹底する

汗の管理を徹底することは、特に汗をかきやすい人にとって非常に重要です。暑い季節や運動をした後など、汗をかきやすい場面では、肌に汗を長時間留めておくことを避けるための予防対策が欠かせません。汗拭き用のタオルや予備の着替えを準備しておく、ウエットティッシュを使用してすぐに汗を拭き取るなど、身体を清潔に保つ工夫をするとよいでしょう。また、普段からゴム手袋などの蒸れやすいアイテムの使用している方は、肌の蒸れを引き起こしやすくするため、できる限り避けることをおすすめします。

手湿疹に有効な施術・治療方法

異汗性湿疹の治療法は、症状の重さに応じて異なります。軽症の場合(皮がむけているが痒みが少ない場合)は、保湿剤の使用で対処可能です。保湿剤の使用により、皮膚の乾燥を防ぎ、バリア機能を強化します。一方で、症状が重度で、部位が赤くなって痒みや痛みを伴う場合は、ステロイド軟膏の使用が推奨されます。ステロイド軟膏は炎症を抑え、痒みを軽減する効果があります。さらに、痒みが悪化している場合には、抗ヒスタミン薬の内服が効果的です。抗ヒスタミンの使用により、痒みを抑え、皮膚の不快感の解消が期待できます。

手湿疹の施術の流れ

手湿疹(異汗性湿疹)治療の流れ

異汗性湿疹の治療は、原因が明確でないことが多いため、主に対症療法に基づいて行われます。まず、痒みや痛みを軽減するためにステロイド軟膏が用いられます。このステロイド軟膏は、炎症を抑え、症状を落ち着かせるための一般的な治療法です。ステロイド軟膏を使用しても症状の改善が見られない場合は、金属アレルギーの可能性を調べるためのパッチテストが行うことがあります。パッチテストは、皮膚に対して特定の物質がアレルギー反応を引き起こすかどうかを確認するテストです。異汗性湿疹の原因金属(歯科材料など)が特定できた場合はその金属を取り除きます。

手湿疹のよくあるご質問

Q異汗性湿疹は感染することはありますか

A異汗性湿疹は細菌やウィルスによる感染症ではないので、他の人に移ることはありません。

Q異汗性湿疹が悪化するとどうなりますか

A自然に治ることもありますが、悪化すると指の側面や手の甲、足の甲などにも広がることがあります。
反対に小さな水膨れ(汗疱)の段階で対処できれば、痒みや痛みを伴うことなく、2~3週間で自然に治ります。

Q異汗性湿疹になった時のNG行為は?

A異汗性湿疹を発症した際に避けるべきNG行為として、まず手に強い刺激を与えることは避けるべきです。特に水仕事は皮膚にとって刺激が強く、症状の悪化を招く可能性があります。そのため、「水仕事の頻度を減らす」「防水性の手袋を使用する」といった対策を行いましょう。さらに、水膨れができた場合には、その部分を無理に触ったり、水膨れを刺激する、めくれてきた皮膚を無理に取り除こうとするなどの行為は避けるべきです。
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